現代社会におけるあらゆる多様化は、たくさんの秩序を生み出しました。それらは複雑に絡まりあい、時として私たちを阻む壁となります。この作品は、あえて相反する秩序を重ねあわせることで、これまでにないニュートラルな空間を生み出すことをテーマにしています。 この建築は、壁群から成り立ちます。それらは、計画都市のように全体からの秩序によってつくられた群と、葉序のように部分からの秩序によってつくられた群によって構成されます。ふたつの秩序は互いの気配を残しつつ、互いが互いを受け入れることで、まっさらな空間が生まれます。 壁にイラストレーションを展示するほか、着脱が可能な屋根をかけることで展示の際に内部空間が必要な作品を取り扱うことができます。また、それぞれのボリュームの間は広場となり、ダンスなどのパフォーマンスが行われます。 秩序のぶつかる狭間に導かれ、様々なひと・もの・出来事と出会える空間です。
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